出世しちゃうよ?
私が勤めを始めた昭和の終わりくらいの世代はうかうかしていると出世してしまう危険があった。
年功序列という制度が根強く、永年勤続功労のように誰でもが出世していった。
その当時、ポンコツという言葉は人間には使われなかったが、同僚が上司を称し「人間スクラップ」と言っていた。
言い得て妙だったが、酷い。
その同僚は後にスクラップにならず上司になっていった。
うかうかと出世してしまったのだ。
では、出世をしないためにはどうすればいいか。
その一、上司には何かと楯つく。莫迦にする。
その二、つきあいを大切にしない。回りにあわせない。
その三、仕事をしない、あるいはできない。
これでまず、出世の危険は相当回避できる。しかし、職そのものを失う可能性が大幅に増加する。
さらに職場での居心地は相当に悪くなるだろう。
出世せず職場に居続けるのも相当苦労が必要だ。
今はそのような心配をする必要はない。年功序列は完膚無きまでに崩壊し、出世できないような人材は不要になる時代が来ているから。
その中で生き残るのは私が思うに、実績を上げる能力の持ち主、または、人から嫌われない人間力を持った人材。
両方、あるいはどちらか、人並み以上に秀でていないと生き残れない時代がきている。
私にはそんな実力があっただろうか。
いや、無い。
ポンコツさんはかたかたと頭のねじを鳴らすだけだ。
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