ウクレレ商会
集めたウクレレが五十本程度。高安まちまち。
かつて日本にはハワイアンブームがあったらしい。いろいろな楽器メーカーがこぞってウクレレを売った。ヤマハ、カワイ、スズキ、ルナ、ピアレス、ビクター、その他。材質もまちまち。マホガニー、メープル、コア、ローズウッド、ラワン、ナトー。昔の楽器は今よりもいい材質を使っていたと言うがどうだろうか。合板(つまりベニヤ)の技術が確立されていなかった分単板(一枚板)で作られているため音がいい、というのは本当だろうか。確かに音がでかい。しかしそこはウクレレのこと。近所迷惑になるほどではない。
ウクレレの音を擬音すると「コロコロ」とよく言われるが、おそらく半世紀は壊れず、生き残ってきた楽器、カラコロと乾いた音が心地いい。塗料も昔ならではのラッカー。剥げもまた味。傷もしかり。
誰がどのように新品で購入し、ここへ吹き溜まり付いたのか。古物にはその来歴がどの品にもあるのだろうが、それを気持ち悪がる感性はない。ちなみに死後の世界も幽霊も全く信じない。いても見えない。
そんな人間だがウクレレをいつか商いたい。小さいので場所をとらない。重くない。つり下げられる。試奏も可能。価格帯は特別な物をのぞいて三千円から一万円程度としたい。全部売っても最大三十万円。
売り切る期間は見当も付かない。ウクレレ商会。ただいま諸々準備中。11
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