小さな悪意と言う物を感じることがある。駅を歩いていてわざと強めにぶつかられる。なにくわぬ顔をして何事もなかったように通り過ぎてゆく。別にごくふつうのサラリーマン風の人間。私の何かが気にくわなかったのだろう。しらを切ってわざとじゃない、と言えば済むとおそらく思っている。たとえば、私が、ふつうのスーツではなく、明らかに少し毛色の違う、毒を持つ蛾だよ、と言った格好をしていたとしたらおそらくそういう目には遭わない。小さな悪意を持った人は社会に普通にいて、むしろ、普段は職場においていい人と目され、頼りにされていたりしそうだ。しかし、ひとたび時と場所が変われば底意地の悪さを発揮する。小さな危害を見ず知らずの他人に与えてくる。どのような次第でそうなったのか、また、一時的にそうなった物なのか、それとも知らないうちに私の方がその人に不快な思いをさせたのか、そこのところはおそらく解明されることはない。ただ、かなり、それらは不快だ。そこから諍いとなり、警察沙汰に発展すると言ったことも実際に起きている。おそらく、誰も得をしない小さな悪意。やった方がしてやったりと快感を得ているとしたら、その人物は邪な心情の持ち主だろうが、そういう人は確実に存在する。先天的なものか、何かがあってそうなってしまったのか。まあ、私の知ったことではない。
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