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2020年7月2日木曜日

お金をためてどうする

お金をためてどうする

 

投資は手持ち資金を増やす手段になり得る。逆に減らすこともあり得る。しかし、減らそうとして投資をすることはおそらくない。増やそうとしてするものだ。そうすると、お金を増やしてどうするのか、と聞かれることがたまにある。問題は、増やしたお金をどのように使うのか、だと。私の場合は、贅沢しようとか、豪遊したいとか、あまりそのようなことは思わない。せいぜい、好きな食べ物をいままでより多少高い頻度で食べたいぐらいの望みしかない。できれば、外車にも一度は乗ってみたい。しかし、別に新車でなくても良い。たぶん、一度乗れば気が済むと思う。では、私にとって、金とは。いやなことをしないで済むツールだ。仕事。別にいやではない。とくに営業などで数字が成果として現れる性質のものはわかりやすくて性に合う。大工など、ものができてゆくような仕事も魅力的だ。しかし、それに付随する様々な雑事、しなくてもいいような雑務、それが邪魔くさくていやなのだ。とくにサラリーマンは社内折衝などさまざまな交渉事や忖度、人間関係が漏れなく仕事に含まれる。そしてその割合は決して低くなく、私の場合は不快な思いをすることも、まあこれは自らの性格に起因する部分が多かったかも知れないが、少なからずあった。というより、ずっと仕事の基調に不快感があった。多かれ少なかれどこの職場に行っても同じことになるだろうことはこの年になれば嫌でも想像がつく。因果なことだと思う。そういった不快感、不機嫌から解放されるツールとして、金銭は非常に有効だ。生活の心配がなくなれば、確実にストレスは減る。生活の不安は九割方金銭で解決できる。別に生活の不安が今、消えたわけではない。定収入が無いことの方がよほど生活の不安を招く。しかし、今、今後のことはわからないが確実に言える。関わり合いたくない人間と関わらないことがストレスの九割五分を私から消した。この安寧の境地に早く至れてよかったと。これからのことはわからない。しかし、目途は立てている。それが保証されることがあらかじめわかっていたら、それはそれで面白くない。しかし、安寧が楽観を呼ぶ。今までの人生には楽観が欠けていた。誰かの本の題名ではないが、できればいつも機嫌良く生きていたい。それができなかった人生だから金銭というツールを用いて機嫌良い人生を生き直したい。

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