不幸に賭ける
不幸に賭ける
不幸に賭けるというと語弊があるか。不幸に備える、といった方が通りがいいか。投資で言うと、ヘッジ、ということになる。順調に株価があがる。少しずつ、みんなが儲かって幸福な、たゆんだ空気が相場に流れる。いつまでもあがってほしい。いつまでもあがるはず、とみんなが浮かれる。そういうときに、ふとした弾みで相場が崩れる。きっかけはいろいろ。このところであれば北朝鮮の動向で相場が混乱した。そういうとき、下がる方に賭ける勢力がある。売り方と呼ばれる。相場の資金の逃げ足は早い。落ちるときは我先に資金を引き上げる。すると一気に株価は下がる。個人投資家は売らなければいいだけの話。しかし、資金の余裕の問題や、恐怖感などにつられて、我先の群に飛び込む。そして、下がれば儲かる売り方が儲かる。あがれば得するばかりではなく、下がれば得をするのも相場。そういう立場の人がいて相場が成り立つ。不幸に賭ける、とはそういうこと。今、私は、下がれば儲かる投資に少なからぬ金額をつぎ込んでいる。意に反して、相場が連騰して、結構な損失を含んでいる。しかし、一方ではあがればあがる素直なアセットにも投資をしている。すなわちこれ、ひとりヘッジファンド。あげても下げても儲けを追求するファンドをヘッジファンドという。というより、昨今、ヘッジファンドといえば下げで儲ける方を指しているような気もする。ひとりで、顧客イコールファンドマネジャー。解約請求がない分、有利なはずだが。含み損が今夜も重く胃にのしかかる。
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