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2020年8月3日月曜日

逆張り

逆張り

 

日本人が逆張りというのは、売買動向などではっきりと分かる。買えば下がる恐怖症にバブル以降ずっと日本は苦しめられてきた。二十年以上にわたる最高値からの調整、それを未だ越えられていないという事実。それらは日本人を逆張り思考へ追い込んで無理もない。また、おそらく、長期で投資をするという思考もない。まず、株と言えば、どこにでも出てくるのが、株で全財産、身ぐるみ剥がされたじいさんだ。それは実在する人物なのか分からない。また、身ぐるみ剥がされたばあさん、というのも聞かない。身ぐるみ剥がされた女性というとなにやら別のニュアンスも浮き上がってくるのだが。株に男女もないだろうに、株をやる女性を身近で知らない。株がうまくいくというと、少し入れて、少し上がったら売り抜ける。短期で、汗水垂らさず、楽に儲けたと言ったイメージ。長く持ち続けるという発想が、ない。私だけともあながち言えないのではないだろうか。そのくせ、下がれば長期保有になってしまう。上がり続けるのを待てない。本来、投資は成長に賭ける、というより、成長に資金で援護をする、ということなのだろうが、その本質がよく理解できていない。だから逆張り。だから貯金。本来、成長の手助けになるのが投資行為なのだから、必要以上に身ぐるみ剥がされたじいさんが話に出てくる必要は全くないのだ。

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