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2020年9月25日金曜日

マイ電柱

 


マイ電柱

 

オーディオの世界はきりがない。気にし始めるとすべてが気にくわなくなり、スピーカーの角度もミリ単位で少しずつ調整するような世界。しかもオーディオケーブルの善し悪しから長さ、置き方まで、レコードまたはCDプレーヤー、プリアンプ、パワーアンプ、スピーカーにいたるまでいじるところが無限にある。そして出てきた音の「いい音」というのには絶対値はない。寺島靖国氏の著作を読んでいるとそのあたりの悪戦苦闘ぶりが滑稽ながらも自分にもレベルの差はあれそのような凝り性の性質が少なからず備わっているのでこれは安易に踏み入れては行けない領域だなと危険に思う。オーディオは小さな音でいい音を出すのは本当に難しい。有る程度音が大きいといい音に聞こえてしまうが小さい音ではごまかしが利かない。そして私は、アキュフェーズのプリメインとリンのケイタンというスピーカーでオーディオを投げた。どうせソースはPCなのだから、とアホらしくなってしまった。ただ、以前にも書いたが、そこにデジタルアナログコンバーターをかますだけでかなり音質は変わる。私としてはマニアともいえない単なるオーディオ知ったかぶりだが、命を懸けている人はもはや求道者と、部屋から作り上げてしまう。ただいい音のための部屋。そして、ついに電源にこだわり電柱を別に設置。そんな人をテレビで紹介していた。電気も原子力発電の物に限るなどと言い出しかねない勢いか。しかし、電源については非常用のポータブル電源でかなり音質が変わることを知った。バッテリーから電源をとると音がいいとアマゾンのレビューに書いてあったが、半信半疑で試してみたところ素人でもわかるくらいに音の解像度が上がった。電柱は250万円。ポータブル電源、約4万円。意外に使用時間が短いのが難点だがCD一枚くらいは聴ける。もっとも私は昼間の電源用にかってみたもののなんとなく使うのに配線などが面倒で部屋の隅で静かに放電しながら埃をかぶっているという有様。

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