Translate

2020年9月27日日曜日

マスク


マスク

 

マスク問題というのがあるのかないのか。私も勤め人時代、風邪予防にかこつけて冬はマスクをしていた。部下も何人かしていた。マスクは風邪の予防になる。マスクは暖かい。マスクは口臭を漏らさない。そして、マスクは顔の半分を隠すことが出来る。マスクをしていると意外に気づかれない。いろいろなことを。目が語るかもしれないが細めておけばいい。言葉に気をつけていても表情にでる。思いは顔に書かれる。私なぞ顔面黒板ですべての感情が居酒屋の本日のおすすめみたいに頬に書き殴られる。それは当然あまり読みとられたくない感情で、だからマスク。十月あたりから四月の半ばまで。マスクビズ。最後の方はこれにかなり救われた。とにかく死にそうな顔をしていたから。すると今度は目の下が真っ黒になった。クマといった話ではない。茶色の靴墨を塗ったみたいに。目に来たか。今は純粋な用途でしかマスクをしない。しかし、たまに外出する人混みにはマスクは必携だ。マスクをして目の下を茶色に、めがねをかけて人混みに紛れている。 


コロナのような疫病が流行るなと想像もしなかった頃の話です

0 件のコメント:

コメントを投稿