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2020年9月29日火曜日

妻の病気


 妻の病気

 

朝目覚めると妻が顔を歪ませて腰が痛いと言っている。先般、腰を痛めていたのでそれかと思ったが、痛くて動けないといい、戻してしまった。そして排尿障害があるという。腎臓か。熱はない。それでも子供たちを学校へ送り出す頃には少し落ち着いて、用も足せるとのことだった。ぴんときた。しかし、素人判断はまずいと、近くの医院を探したが、あいにく木曜日で休診ばかりだ。仕方ないが大きめの病院にかかることにした。プライベートではあまり運転しないミニバンを運転し、駅前の病院に向かった。ここは私もよく通ったがものすごく待たされるところだった。しかし、診療と入院の機能を分けて大分改善されたと聞いている。どうなるかわからないがどうせ暇なので思い切ってかかってみると、受付から診療、検査、会計まであわせて二時間半ですんだ。ちょっとした名前の手違いがあり、そこで合計十五分ほどロスしたが、それでもそれだけ。何が改善されたのだろう。以前は予約しても半日、下手すれば昼下がりまで時間がかかったものだ。循環器系の科は分離されていた。もともと心臓の疾患に定評のある病院だったのでそれだけでも大分違うのだろう。しかし、検査まではよかったが、何の病気かは結果がでるまでわからず、わかるまで一週間かかるという。尿から細菌はでていない。とすればやはりあれだ。たぶん、石だ。結石。痛いのは超一級だが命に何ら関わらない重いのか重くないのかのあれ。贅沢病などとも言われる。なぜわかるかと言えば私も何度もやっていて、いまも二つ三つ入っているから。もしも違う病気で吐くほど痛み、排尿に困難が生じるとすれば何の病気か。菌も出ず。それはちょっと怖い。しかしこの一週間、どうすればいいのか。石ならとんでもなく痛くなる可能性がある。いつどう痛むかわからない。波もある。びくびくものの一週間だ。担当は今風の若い医師で「また来週お会いしましょう」と司会者のようなことを言っていたらしい。痛み止めくらいくれてもいいのに。そして家に戻って、車の止め方で妻と諍いになる。少しよくなったからといって。妻、あの痛さはなまなかじゃないぞ。

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