貧乏神
仕事をしているときに何度か貧乏神にあった。貧乏神は話しているうちにわかる。まず、馬が合わない。そして、最後にいやな気分で終話することになる。一度、貧乏神に捕まると次々に厄災が降ってくる。以前にした処理のミスが今頃発覚する。それが続く。その火消しに当たっていると厄介な仕事を絶妙のタイミングで振られる。そんなことが重なる。こうなると一日に最低ひとつは嫌なこと、不快なことがある日が続く。短くて一ヶ月、長いと三ヶ月ぐらい。何で俺だけ? それは貧乏神にかかわってしまったからだ。貧乏神はたいてい自分のことだけで精一杯だ。そして、取り越し苦労をして起こってもいないことを過度に心配し、その対応を求めてくる。自分の考えを曲げない。それが正しかろうと正しくなかろうと。自分の価値観で生きほかを認めない。うちにもそとにも貧乏神はそこここに潜み、こちらに迷惑をかけようと言う気もなく迷惑を振りまいてくる。たたりはしばらく続く。そしてある日突然消える。そうすると嘘のように何も起こらない平穏な日々がくる。ミスに見えてもOKだったり、リカバリできたり、思いがけずいい商談が続いたり、すくなくともストレスが比較的少なく過ごせる。以前は貧乏神にとり憑かれたときは年休を取ってリセットできたりしたのだが、ここのところそれも難しくなり、ひいては仕事をしているから貧乏神にとりつかれて嫌な思いをするという思考に至り、袋小路にはまりこみ、もうあんな思いはしたくない、と辞めた理由の大きな一つ。
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