注文方法
株の注文の仕方はいろいろと選べる。言い値で買う成行注文。それも寄りつきの成行で買う寄り成り。前場のひけで買う成行。さらに、後場のひけで買う引け成り。ところで後場のアクセントはご「ば」、と尻上がりではなく、「ご」ば、と頭にアクセントがくるのが正しいのか。聞くとみんな尻下がりで言う。それはいいが、この注文の中で、理解がいまいち難しいのが、引け成り、という買い方だ。一日の終わりに、どうして成行で株を買うのか。私にはその使い方、というかメリットがよく分からない。引け成りでの売り、というのなら分かる。どうしてもその日中に処理してしまいたい株なのだ。そこに至るどのようなドラマがその注文に込められているのかわらないが、明日まで持ち越したくない。ただ、明日へ持ち越すのに引けで言い値で買うというのは、どのようなケースなのだろう。先物が異常に上げ始めて、明日は絶対あがるから今日のうちに買っておきたい、ということなのだろうか。先物など欧米時間でどうなるか分からないし、明日の寄りを見てからで十分ではないかと思うが、長年相場にいる人の渾身の注文、それが引け成りなのかもしれない。そこには、長年相場を生きてきた人にしか分からない相場の魔、あるいは女神が見えて、その注文を夢うつつで出しているのかもしれない。相場には分からない物ばかりそれは沢山棲みついている。
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