リコール
トヨタにリコールの対応をしてもらいに行った。助手席のエアバッグ交換とのこと。やっておかないと、車検が通らない。困る。エアバッグはタカタ製。エアバッグについては世界シェアの多数を誇る。それが、このようなときに命取りになる。以前、トヨタの下請けをしているその土地では名門の企業に出入りしていた。ABSのベアリングかなにかの製作をしていた。ほんの、零点何ミリの誤差の世界を均一にする仕事ぶりだ。世界的なメーカーの下請けになると、経営の安定は図れるかもしれないが、その微細な誤差により、今までの経営すべてが吹っ飛ぶ。もしも、今は不具合もなく正常に動作している部品に、僅かな、しかし、決定的な欠陥があると判明したら。その担当者だったとしたら。考えただけで背筋が固まり、胃から一斉に血が吹き出す。それを自分だけの心中に納めておくことなど私にはできない。しかし、企業が一丸となってそれを覆い隠し続けた場合、損失が分かったときに手を打ったものと比べて何倍にも膨れ上がるのは、わずかな想像力ですら想像できる。それが、何万分の一の確率でも、原因を隠したら、ばれたらもうお終いなのだ。だから、何かおかしいと感じたら絶対に放置してはならない、と口を酸っぱく言われたものだが、もう勤め人ではないので、大変だなあ、とタカタの、いや、高見の見物。トヨタの対応はとてもよかった。個人的には、この暮れに、洗車してもらって本当に嬉しかった。
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