久しぶりのウクレレ修理
先日、本当に何年かぶりにウクレレをオークションで落札した。難あり、とのことでみてみるとネックの付け根に隙間があり、少しボディが割れていた。二千円出さずに落ちればいいと指したら千五百円程度で落札した。送料入れて二千五百円いかない程度。メーカーはルナ。どこかの楽器メーカーに買収され、今でもブランドが残っているが、およそ五十年程度前のそれは、残っているだけで奇跡に近い代物だ。いまから、たった三十年前に新品で買ったギターやらウクレレやら、何一つ手元に残っていない。どのように手元を離れていったのかすら覚えていない。そしてこのたび手元に届いたウクレレは、タイトボンドですぐに直った。空いた隙間にタイトボンドをつめて、しばらくしっかりと手で押さえる。十五分ほども押さえると仮付けになる。その際、弦は緩めておく。亀裂には擦り込むように少し厚めにボンドを塗る。はじめはクリーム色のボンドが乾くと透明になる。二十四時間たつと完全に接着される。使うボンドの量は今回の修理なら人差し指に一盛りも使わない。竹串など、隙間に詰め込む先の尖ったものがあるといい。二日経った現在、使用に何の問題もなく乾いたコロコロという柔らかい音をたてている。音的には完全品となんら違いがわからない。そのような修理品もあまたのウクレレの中に十本足らず所有している。
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