ぷりっぷり

 ぷりっぷり

 

このエビ、ぷりっぷりとテレビで若いタレントかモデルが言う。エビフライや天ぷらを食べて言う。この、ぷりっぷりの食感の良さというのがわからない。主に、魚介類に対してぷりっぷりという表現が用いられる。噛んで弾力があり、歯が押し戻されるような、噛みきれないようなといった状態のことだろうか、私は基本魚介を食べないのでその感覚をあまり感じたことがない。もともと、食べ物に関してはあまり堅い物が好きではない。新鮮な刺身などでこりこり、という表現も使われるが、魚介を食べない理由の一つはぷりっぷりやこりこりを噛みたくないというものだ。噛むのに時間がかかり、噛んでいるうちにうまみと表現される魚介の味が口の中に広がり、その磯臭さというか潮の香りで気持ちが悪くなってきてしまう。口の中に海を含みたくない。たまに、体調が敏感なとき、わかめでも磯臭さを感じて食べられないときがある。そういう話を人にすると、それは新鮮な物を食べていないからだ、とよくいわれるのだが、だとしても無理に食べたいと思わない。そういう意味で、噛みきれない厚い肉類も苦手だ。比較的噛み切れのよいハムとて厚く切ったハムステーキなど逆に苦痛だ、薄ければ薄いほどいい。それを分厚く重ねてパンに挟んだサンドイッチは好物なのだから我ながらいい加減にせい、と思う。