夢が過去からくる
ここのところ、昼寝が習慣となりよくないと感じている。わずかなうたた寝ならまだしも、三時間はしっかり寝てしまうので時間の無駄遣い感が半端ではない。勤めのときにあれほどこだわっていた時間を湯水のごとく浪費。睡眠と堕落。堕落と退廃。落ちてゆく、どん底。といえば文学的だがそんな高踏なものではなく、過去からくる夢ばかり見ている。実に散文的な、つじつまのあった夢。シチュエーションはあり得なくても、現実的な、たとえば、仕事の設定をそのまま持ってきた苦難の夢など。夢でもよく働いているので賃金をほしい、と酒飲み話で上司にいったら、私の夢で支払うよと言われた。まだ、払われてませんよ。夢の給金未払い。そういえばその人はめっきり夢に出てこなくなった。以前からつきあいのある三人の得意先の女子職員の一人がなぜかそのセクションの長に抜擢された。親しく時に無駄話していた間柄なのに、どう接していいものやら、牛蒡抜きにされた人たちとどのように接すればいいのか。困りながら、帰りの時間を気にしつつ、流し台で当の彼女と弁当箱を一緒に洗っている、という夢。現実には、多分その時間、彼女はデスクワークに追われ、私は布団に夜と同様に横たわってその職場の夢を見ていた。そこにはとてつもない隔たりがあり、その隔たりは埋められるものではない。とくに埋める必要も感じない。そんな交歓が来ては離れる。昼夜問わず、時折過去から夢になって出てくる。
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