いったい何をしているんだ
ゲームを昔からやらない。インベーダーゲームが得意な友達が何人か居た。みんな、運動神経がよく、その中には賢い奴もいた。私は一度か二度しかインベーダーゲームをしたことがない。すぐにやられて、上達しようと言う気にもならなかった。ロールプレイングゲームやスーパーマリオなど、なんやかやと目や耳に入っては来るがどんなゲームか全く知らない。しかし、麻雀のゲームやオセロのゲーム、つまり、ルールがわかって反射神経を必要としない物はたまに暇つぶしにやる。しかし、暇つぶしのつもりが夜中の二時三時に負け続けたままあと一局などとやっているのは本物の麻雀とあまり変わらない。だいたい、ゲームの麻雀は強い。配牌からして敵が有利だ。それでも、しばらくはまると飽きる。ふと我に返る。いったい何をしているのだと。我に返る。いったい何をしているんだと。人生で一番むなしくなる瞬間。ゲームでも、仕事でも、こうした書き物でも、投資でも、人付き合いでも、楽器の練習でも、誰かを説得しようとしても。ふと我に返る。いったい何をしているんだと。このブレイクが人の心をへし折りにくる。陶酔に冷や水をぶっかける。いったい何をしているんだと。なかなかこの思いを押し返すのは難しい。常に心に住んでいて、縮んだバネのようにいつも、飛び出す隙を窺っている。
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