リフォーム自分
今住んでいる部屋ももう二十年過ごした。北の部屋は今、物置のような形になっているが窓を開け閉めしないので黴が天井と壁の角伝いに黒く、ひどいところは壁紙まではがれてしまった。これは別の階でも起きているらしく、上階の住人曰く、断熱材がだめになっているんだよ、とのこと。中のことはわからないが築三十年を数える部屋のため、いろいろと不具合はある。他の部屋は内装をリフォームしているところもぽつぽつ出て、本来ならうちもその時頃なのかもしれないが、定収入が途絶えた今、業者には頼まない。以前は、雨漏りがしたため、天井のクロスをはがし、コンクリートを上塗りし、その上からシリコンコーティングを塗りたくった。現代アートとおもえばそう見えなくもない木の葉状に白く盛り上がり、別に人を呼ぶでもなくそのままで住人は慣れてしまった。北の部屋もホワイトのシリコンコークで塗りたくってしまい、その上に薄い煉瓦でも張り付けてみるか、または、葦簀でも垂らしてアジア風を気取ってみるか。あるいは、古い建具を骨董市などで見繕って、打ち付けてしまうとか。ボードを渡してたくさん写真を貼ってみてもいい。いっそ、壁紙を剥がしてコンクリをむき出すか。いずれにしてもどう見えるかはともかく自分勝手に自分でリフォームしてしまう。時間と労働力はいま余っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿