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2021年1月6日水曜日

さつまいも

 さつまいも

 


さつまいもがおいしい季節だ。以前、芋掘りのことを書いたが、あの甘くないさつまいもは、ポテトサラダに使ったり、コロッケにしたらおいしかったかしれないと思い立った。が、もう遅い。あんなに芋を手にする機会はおそらくもう失われた。まあ、別に構わない。スーパーで買う。ここ十年近辺か、さつまいもが飛躍的においしくなった。何処かの特産の安納いも、という品種が出始めてからだと思うが、甘くて、ねっとりと柔らかく、それ自体で立派にお菓子として成立するようなさつまいもが手軽に安く手に入るようになった。茨城あたりが産地の紅あずま、紅はるか。芋自体も大きく、表面に少し黒く焦げのような物が張り付いている。これが染み出した蜜なのだ。できる限りその黒い付着物がついている芋を買う。ふかしてもおいしいのだが、一番はやはり焼き芋ということになるだろう。アルミホイルに包んで魚焼き用のグリルで焼く。時間がかかる。三~四十分。その熱をもっと効率よく再利用する方法はないかと気にかかってしまう時間だ。もし、ストーブを利用しているなら薬缶の端にでも置いておく。時が来てホイルを破くと、皺だった皮の表面は湿り、蜜が皮の切れ目から溢れている。ホイルの下には蜜が焦げている。余分な水分も吐き出されて、火のよく通った芋は黄色くほぐれ、湯気を甘く濃く立ち上らせる。シルクスイートという品種はまだ試したことはない。名前からして凄そうだ。

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