Translate

2021年2月21日日曜日

コックピット改造

 コックピット改造

 


私の居場所は一畳半ほどの部屋の角、ソファの後ろのスペース、通称「コックピット」と何度か書いた。そこに座椅子を置いて、前のめりに手を伸ばしてPCのキーボード操作をしている。といっても文章はポメラで書いているので、あまりキーボードをいじらない。コピペなどは通常マウスでしてしまうので、普段何をしていてもそっくりかえった格好になる。部下にひとり、そっくりかえった姿勢で仕事をする人間がいて、あまり気分のいいものではなかったが、私も場合によってはいすの上にあぐらで仕事したりしていたので人のことは非難できない。いまはどんな格好で何をしてもいいのだが、子供たちに遊んでいるように見られるのではないかと、いかんなぁ、と思っている。実は、子供たちに遊んでるように見られる、というのが最大の心配事で、いすに座っていれば何となく暮らせる、と思われるのが一番困る。いまのコックピットスペースを改造して、机をきちんとしつらえて、いつも机に向かっているようにすれば多少仕事感がでるかもしれないが、私は小さい頃から机に向かうと言うことが苦手で、座卓やこたつなどをいつも使っていた。机と椅子という組み合わせがどうもだめで、ぎちぎちに肩が凝って頭痛がしてくる。いい椅子と机ならそうはならないのかもしれないが、座椅子で充分。しかし、ポメラを膝の上にのせての書き物は背中が丸まって疲れる。そこで、ソファに板を渡して、机代わりにする事を思いついた。私の座椅子はソファと手製棚の間に挟まれている。その幅約80センチ。そこに渡す板を探しにホームセンターに行ったところ、400円前後でよさそうな板があったが、どうもしっくりしない。厚すぎる。重い。いろいろ見てまわると端材のコーナーがあって、そこに70円でベニヤが売っていた。サイズ、厚さ、ちょうどいい。少したわむぐらいの方が軽くてポメラも打ちやすいのではないかと思った。渡さないときにはかたしておくので、かさばらせたくないのだ。で、それを買い求めて今、この文を打っているがなかなか具合がいい。今までも膝の上で打つときには板を膝に乗せていたが、渡しかけて目の位置があがる方が今までより疲れない。何よりたった70円でコックピットが改造できたということがえもいわれぬ充足感を産み、自己満足が伝わるかどうか、この文章をものしてみた。

0 件のコメント:

コメントを投稿