連休明け
いったいどれほどの勤め人が胃をいため決死の思いで、そこまではいかなくともどんよりと憂鬱な気分で職場に向かうのだろうか。昨日からぽつぽつと電車での人身事故の報がメールで入ってきている。どのような事故なのかはわからない。自殺とは言わない。私がいま若い勤め人で、仕事がうまく行っていなかったらどうだろう。転職に踏み切るか。それとも商売を始めるか。どちらもあまり希望のもてる選択だとは思えない。なぜそう思うのか。今の日本に希望を見いだすことが出来ないからだ。こういったネガティブな感情はいつの間にか醸造され気がつくと蔓延している。ほかの選択肢がことごとく霧消し、苦行のような物しか自分には残されていないと感じてしまう。私も長い時間かけていろいろな要素で根腐れていった。外的要因も内的要因もある。胃が痛み健康診断で慢性胃炎と診断された。何もやる気が起こらない日々が本当に長く続いた。この社会は万人にフィットしたものではない。なんとなく折り合いがついているように感じられれば幸せな方だろう。私は戸建ての家も建てず、いい車にも乗らず、しかも長く乗り、無駄遣いを極力しなかった。幸福は自由にしかないと早くから感じてしまったからだ。かといっていきなり職場からエスケイプする勇気もなく、出来る限りの保険(生活費用)を準備してきた。そして運良く、早期退職を勤め先が用意してくれて、ほぼ目標額を確保できる見込みが立ったので辞めた。いい選択かどうかはわからない。しかし、ゴールデンウイークが明けてもすがすがしい気分でいられる幸せをまぶしい朝日に照らされながら、しみじみと今感じているのは紛れもない事実だ。
数年前の連休明け
2021年の連休明けもさわやか
0 件のコメント:
コメントを投稿